文献詳細
文献概要
特集 日常検査法の基礎知識と実技 血液学
血液学的検査法総論
著者: 寺田秀夫1
所属機関: 1昭和大学臨床病理学教室
ページ範囲:P.1175 - P.1183
文献購入ページに移動I.はじめに
近年,放射性同位元素を用いる赤血球生存日数の測定,鉄代謝の探求,クームス試験をはじめとする免疫学的検査,酵素や核酸代謝に関する生化学的研究の進歩,位相差顕微鏡や電子顕微鏡を用いる血球形態の観察など,血液学的検査にも多くの進歩をもたらせられ,かつ専門的技術が必要となりつつある。しかし従来から用いられている一般的血液学的検査を確実に行ない,そして有効にその成績を組合せて診断すれば,ほとんどの血液病が診断可能である。今回はこれらの基礎的検査法のなかでも,最も肝要な採血法と血液取り扱かい上の注意点,抗凝固剤の使用法ならびに一般血液学的検査の意味づけとなる医学的知識につき,できるだけ平易に述べてみたい。
近年,放射性同位元素を用いる赤血球生存日数の測定,鉄代謝の探求,クームス試験をはじめとする免疫学的検査,酵素や核酸代謝に関する生化学的研究の進歩,位相差顕微鏡や電子顕微鏡を用いる血球形態の観察など,血液学的検査にも多くの進歩をもたらせられ,かつ専門的技術が必要となりつつある。しかし従来から用いられている一般的血液学的検査を確実に行ない,そして有効にその成績を組合せて診断すれば,ほとんどの血液病が診断可能である。今回はこれらの基礎的検査法のなかでも,最も肝要な採血法と血液取り扱かい上の注意点,抗凝固剤の使用法ならびに一般血液学的検査の意味づけとなる医学的知識につき,できるだけ平易に述べてみたい。
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