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特集 日常検査法の基礎知識と実技 血清学
輸血に関する検査法
著者: 臼井美津子1
所属機関: 1東京大学・血清学
ページ範囲:P.1231 - P.1236
文献購入ページに移動輸血された血液が健康な健全な血液であっても,受血者がたまたまその輸血された血液の血球成分あるいは血清成分に対する抗体をもっていると,受血者の体内で抗原抗依反応がおこり,そのために発熱やじんましん,悪感などの副作用があり,ひどいときにはショックをおこして死亡したりする。一方輸血された血液も抗体のために寿命が著しく短縮され,すみやかに破壊されてしまう。また逆に,給血者の血清中に,受血者の血球に対する抗体があると,受血者の体内で受血者血球に結びついてすみやかに受血者血球は破壊されてしよう。
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