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特集 日常検査法の基礎知識と実技 臨床化学
糖に関する検査
著者: 紺野邦夫1 牧野義彰1
所属機関: 1昭和大学医学部生化学教室
ページ範囲:P.1303 - P.1309
文献購入ページに移動はじめに
糖質代謝の異常によって血液中の糖の濃度の上昇または低下,尿中への糖の出現をみる。正常な場合においては,血糖値は肝臓から血液への糖の供給と血液から体内の組織への糖の放出とが釣合った状態にあり,この調整は内分泌系,神経系により支配されている,尿中の糖の定性と定量,血液中の糖の定量は,疾患の診断,治療に不可欠の検査である。日常臨床化学検査における糖の検査として尿糖については別項にて解説されているのでここでは,血糖定量法について述べることにする。
糖質代謝の異常によって血液中の糖の濃度の上昇または低下,尿中への糖の出現をみる。正常な場合においては,血糖値は肝臓から血液への糖の供給と血液から体内の組織への糖の放出とが釣合った状態にあり,この調整は内分泌系,神経系により支配されている,尿中の糖の定性と定量,血液中の糖の定量は,疾患の診断,治療に不可欠の検査である。日常臨床化学検査における糖の検査として尿糖については別項にて解説されているのでここでは,血糖定量法について述べることにする。
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