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文献詳細

雑誌文献

臨床検査9巻2号

1965年02月発行

文献概要

技術解説

血液検査データの読みかた(1)

著者: 日野志郎1

所属機関: 1東京逓信病院内科

ページ範囲:P.110 - P.114

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いとぐち
 血液検査にかぎつたことはないが,日常われわれが何かの検査をして結果をえたとき,これを正常あるいは異常と判断するわけであるが,なにをもつて正常とするかが問題である。検査法の本をみると正常値というのが書いてあり,それをもとにしていることが多いけれども,ことはそれほど簡単でない。
 生体は非常に不安定なもので,健康なひとでもちよつとした条件で違つた値を与えることがある。血液検査のなかでは白血球数がそのよい例である。物理や化学の実験とは異り,検査材料そのものに付随した変化がかなり大きい。また材料をとるときの条件もなかなか一定にしにくいということもある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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