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出血時間の測定法
著者: 河合忠1 田村節子1
所属機関: 1中央鉄道病院・臨床検査科
ページ範囲:P.193 - P.194
文献購入ページに移動 出血時間の測定は生体の止血現象を綜合的に検査するただ一つの方法である。原則として止血現象に関与するすべての因子が影響するが,刺傷が小さいため,主として毛細血管の機能が影響する。刺傷の程度,流出した血液の吸い取り方などにより検査成績に大きな変動を示すのでなるべく一定条件の下でおこなうように努力する。一般に用いられている方法としてDuke法とIvy法があるが,出血傾向のある患者ではとくにIvy法を用いている。その理由として,出血が長びく場合,とくに子供の場合には耳朶の圧迫が困難であるが,Ivy法では圧迫繃帯をすることにより容易に目的を達することができ,また検査成績のバラツキも少く必要ならば同じ条件の下でくりかえし検査することができる。血液を吸い取る場合も耳朶より前腕屈側の方がおこない易い。
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