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特集 産婦人科領域における臨床検査 技術解説
血清学的妊娠反応
著者: 熊坂高弘1
所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科教室
ページ範囲:P.393 - P.401
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産婦人科領域における日常検査法の一つとして尿中HCGの証明およびその定量が,妊娠診断あるいは絨毛性腫瘍の診断に欠くべからざるものであるが,従来は主として生物学的方法が用いられてきた。近年免疫化学と蛋白化学の進歩によつてそれがin vitroでしかも短時間の内に行なわれ得るようになり,その利用価値も極めて高くなりつつある。しかしなお現段階では定量法としては生物学的方法の補助的手段として用いられているにすぎないが,血清学の進行により漸次定量的にも応用され得る段階にいたるものと思われる。
産婦人科領域における日常検査法の一つとして尿中HCGの証明およびその定量が,妊娠診断あるいは絨毛性腫瘍の診断に欠くべからざるものであるが,従来は主として生物学的方法が用いられてきた。近年免疫化学と蛋白化学の進歩によつてそれがin vitroでしかも短時間の内に行なわれ得るようになり,その利用価値も極めて高くなりつつある。しかしなお現段階では定量法としては生物学的方法の補助的手段として用いられているにすぎないが,血清学の進行により漸次定量的にも応用され得る段階にいたるものと思われる。
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