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腎機能検査法(2)—Fishberg濃縮試験
著者: 浦壁重治1 折田義正1 小山紀久子2 石橋恭子2
所属機関: 1大阪大学医学部第一内科 2大阪大学中央臨床検査部
ページ範囲:P.489 - P.498
文献購入ページに移動今回はPSP排泄試験とならんで簡易腎機能検査法のもう一つの柱であるFishberg濃縮試験について解説する。この濃縮試験の重要性を理解するには,まづ尿の濃縮が腎のどの部位で,かつどんな機構で遂行されているか,その大要を知る必要がある。1)2)3)
周知のように腎臓はネフロン(nephron)とよばれる構造単位が両腎で約200万個集合してできた臓器である。このネフロンは図1に示すように,血漿の限外滬過(ultrafiltration)が行なわれる糸球体(glomerulus)と各種溶質および永の再分吸収,排泄の行なわれる尿細管(tubulus)—糸球体に近い方から近位尿細管,Henle係蹄,遠位尿細管,集合管という—より構成されている。
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