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研究
血清鉄および血清鉄抱合能の簡易定量法—SIおよびUIBCキットの使用経験
著者: 茂手木皓喜1 岡本明子1
所属機関: 1東京大学病院中央検査部
ページ範囲:P.531 - P.533
文献購入ページに移動はじめに
血清鉄の測定は,医学の進歩にともない,ますます需要が高まっているが,ここに紹介するのは血清鉄および血清鉄抱合能を1つのキットできわめて簡易に測定する方法である。従来の方法のように蛋白の分解や沈殿分別は不要で,呈色の抽出も省略してある。比色もたいていの比色計で実施できるという。蛋白結合鉄は酸性側の試薬で解離し,terpyridineで反応させて比色する。抱合能はアルカリ性側で既知濃度の過剰の鉄と反応させて測定し計算で求められるという。このたび日本商事より本試験の試薬の提供をうけたので検討した次第である。
血清鉄の測定は,医学の進歩にともない,ますます需要が高まっているが,ここに紹介するのは血清鉄および血清鉄抱合能を1つのキットできわめて簡易に測定する方法である。従来の方法のように蛋白の分解や沈殿分別は不要で,呈色の抽出も省略してある。比色もたいていの比色計で実施できるという。蛋白結合鉄は酸性側の試薬で解離し,terpyridineで反応させて比色する。抱合能はアルカリ性側で既知濃度の過剰の鉄と反応させて測定し計算で求められるという。このたび日本商事より本試験の試薬の提供をうけたので検討した次第である。
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