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カラーグラフ
アメーバのシスト
著者: 浅見敬三1
所属機関: 1慶応大学・寄生虫学
ページ範囲:P.558 - P.559
文献購入ページに移動 虫卵検査を正確に行なえる人は数多いが,糞便内の原虫類を検出し,その種類を正しく同定しうる人は極めて少ないと思われる。一般に非常に難しい高度の習熟を要する技術と信じられているが,実はさほど難しくはない。皆,いわば食わず嫌いをして最初から敬遠しているのである。一度,原虫類の豊富に出ている材料につき,正確な知識をもった先輩や書物を参考として反覆鏡検して原虫の特異な光り方を眼に覚えさせれば次からは少なくとも検出までは容易である。練習用には猿の糞便が極めて好都合で,人の寄生種の幾つかが必ず寄生していると考えてよい。ここでは鑑別の困難とされているアメーバ類のシストを示して,相違点につき説明した。検査の目標はもちろん病原性のある赤痢アメーバである。
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