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文献詳細

雑誌文献

臨床検査9巻7号

1965年07月発行

文献概要

研究

血清鉄,血清銅の簡易定量法—Serum-Iron/Copperの使用経験

著者: 茂手木晧喜1 岡本明子1 海老原順子1 上野道子1

所属機関: 1東大病院中央検査部

ページ範囲:P.621 - P.623

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はじめに
 最近血清鉄や血清銅の臨床的意義が大いに認識され,その測定が盛んに行なわれるようになった。銅の定量の今までの方法は発色が不安定で,他の成分の妨害をうけやすくあまりよい方法ではなかった。鉄もまた同じである。最近フェナントロリン系のキレート試薬の進歩はめざましく,銅については,特異に反応するネオキュプロイン,バトキュプロインなど,鉄にはバトフェナントロリンなどが開発され,特異な安定な測定が可能となった。最近血清鉄と血清銅をこれらの方法で同時に測定するキットを使用する機会を得た。このキットでは銅の呈色にバトキュプロイン,鉄にはバトフェナントロリンを用いてある。操作がきわめて簡便で,臨床検査上適していいと思われるので紹介する次第である。本キットは,Serum-Iron/Copperなる商品名で,スイスのSchweigerhall社製品で日本商事から提供をうけた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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