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文献詳細

雑誌文献

臨床検査9巻7号

1965年07月発行

文献概要

研究

Blue Tetrazoliumを呈色試薬とする17-Hydroxycorticosteroidsの定量—Corticosteroidkitの検討

著者: 石井暢1 倉持秀雄2

所属機関: 1昭和大学医学部臨床病理学教室 2国立相模原病院研究検査科生化学

ページ範囲:P.624 - P.626

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はじめに
 17-Hydroxycorticosteroid(17-OHCS)の定量には一般にPorter-Silber呈色法1)が用いられている。しかしこの方法では,20-ケト,21-OH型のみが呈色し,20-OH,20,21-di OH型は適切に反応しないといわれる。その場合Norymberski法6)を用いることによってはじめて全17-OHCSが測定されるという。しかしながら本法は操作が繁雑で実用的でない。そこでChen2).Recknagel3),Izzo3)らによって,それぞれ個々に呈色をblue tetrazoliumによる全17-OHCS測定法が提唱され,改良されてきている。
 最近われわれはこのblue tetrazolium比色法をもととした17-OHCS測定用キット(Corticosteroid Kit;Clinton)を入手する機会を得たので,本法と従来から実施しているPorter-Silber法による方法とを比較検討したところいささか知見を得たのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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