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慢性覚醒剤中毒者がそれぞれ10ヵ月,11ヵ月の禁断後短期間の飲酒によつて精神病様になつた2例をあげた。同様に酒精が覚醒剤禁断後の精神状態に普通でない影響を与えたと思われる症例も多数あることをのべ,これは覚醒剤によつて一種の症候性不安定状態ができ,その臨床的表現は精神病質様状態であるが,これが禁断後も相当期間持続することがあり,これに酒精が加わつて精神病を発現させたものと考える。
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