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文献詳細

雑誌文献

精神医学1巻10号

1959年10月発行

研究と報告

覚醒剤中毒と酒精との関係について

著者: 辰沼利彦1 藤井澹1

所属機関: 1桜ヶ丘保養院

ページ範囲:P.695 - P.698

文献概要

 慢性覚醒剤中毒者がそれぞれ10ヵ月,11ヵ月の禁断後短期間の飲酒によつて精神病様になつた2例をあげた。同様に酒精が覚醒剤禁断後の精神状態に普通でない影響を与えたと思われる症例も多数あることをのべ,これは覚醒剤によつて一種の症候性不安定状態ができ,その臨床的表現は精神病質様状態であるが,これが禁断後も相当期間持続することがあり,これに酒精が加わつて精神病を発現させたものと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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