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研究と報告
精神科領域における7044RPの使用経験
著者: 江副勉1 蜂矢英彦1
所属機関: 1東京都立松沢病院
ページ範囲:P.723 - P.727
文献購入ページに移動精神科領域における薬物療法は,Phenothiazine系薬物,Rauwolfia Serpentina,Meprobamateなど,いわゆる精神安定剤の導入以来,諸種衝撃療法にとつてかわつた感がある。しかし,これらの薬物療法によつて,あらゆる精神症状が軽快するというわけにはいかない。ここに,さらに新たな薬剤の期待される余地がある。
最近Phenothiazine系薬物の1つとして登場したLevomepromazine(以下LM)は,2,3の点で注目すべき薬物と思われる。その理由の第1は従来の薬物では無効か,あるいは著効を挙げえなかつた例に対しても,かなり顕者な効果を示す場合があつたこと,第2は,その副作用の1つである傾眠作用を,有効に利用できることである。
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