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文献詳細

雑誌文献

精神医学1巻11号

1959年11月発行

研究と報告

覚醒剤中毒者の性格と中毒後の性格変化の問題について

著者: 辰沼利彦1 藤井澹1

所属機関: 1桜ヶ丘保養院

ページ範囲:P.783 - P.786

文献概要

 いわゆるヒロポン患者をわれわれが精神病院で取扱つた経験では全般を通じて明らかに精神病状態で入院してきた患者をも含めて,彼らが在院していた期間中,かれらの著明な易怒性,爆発性,威嚇的脅迫的な言動,院内秩序に対する破壊的,妨害的な行為,わがまま,勝手な要求などにわれわれが悩まされた印象が強い。
 この印象から過去に本院に入院したいわゆるヒロポン患者を分類してみると,1)明らかに精神病状態であつてそれが消褪後は一応,院内秩序に順応した生活態度を営んでいた者,2)精神病状態であり,しかもそれが消褪後も精神病質状態のあつたもの,3)精神病質状態であつたもの,4)精神病状態もなく,平静に経過したもの,の4群となる。以下表示するとつぎのごとくである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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