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文献詳細

雑誌文献

精神医学1巻12号

1959年12月発行

文献概要

研究と報告

精神薄弱児のMegimideおよびCardiazol賦活脳波とGSRについて

著者: 熊代永1 松田清1 庄盛敏廉1 西岡博輔1 石原務2

所属機関: 1岡山大学精神科 2旭川学園

ページ範囲:P.865 - P.872

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 1)内因性と思われる精神薄弱児の賦活脳波お よびGSRを調べた。2)安静閉眼時脳波では44%にdysrhythmia,16%に発作性徐波をみ・過呼吸賦活脳波では,それぞれ68%・48%となつた。3)Mg賦活脳波では平均賦活閾値,1.57mg/kgで,またCd賦活脳波では5.36mg/kgで,不規則spike & wave complexあるいは3c/s前後の著明な高電位徐波を示したものが約60%あり,残り40%にはMgでは平均賦活閾値2.52mg/kgで,Cdでは7.8mg/kgで発作性高電位徐波が賦活された。しかも,著明な異常波は,Mgのほうが賦活効果がより明らかであつた。4)過呼吸のみで異常波の出なかつたものが11例,出たものが8例あつたが,著明な異常波賦活に要するCdおよびMgの所要量は両群ともいずれも大差はなかつた。5)GSR自発反応(-)者は52%,(柵)は48%で,前者は後老に比しごく少量で著明な異常波が誘発され,この効果はMgのほうが強力であつた。さらに,自発反応(-)者にはdysrhythmiaが少なく,光刺激反応の反応量は少なく,温順な児が多かった。6)Mg100mg以上使用の時は,とくに術後半日くらい頭痛・さむ気・食思不振等を訴える者がCdより多かつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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