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文献詳細

雑誌文献

精神医学1巻2号

1959年02月発行

文献概要

展望

児童の精神分裂病

著者: 黒丸正四郎1

所属機関: 1大阪市立大学精神科教室

ページ範囲:P.71 - P.81

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Ⅰ.序
 結核や赤痢のような病気でも,それが成人に発病する場合と児童の場合とではその症状,経過,転帰が著しく異る。これと同様に,神経症や精神病でも,成人と人格構造の未分化な児童の場合とではその病像は著しく異るものである。このような意味から児童精神病学Child-Psychiatryの存在は重要である。中でも児童に発症する児童分裂病の研究は単に本疾患の臨床という意味だけでなく,精神分裂病一般を論ずるに当つても幾多の示唆を与える。何故ならば,それは
 1)精神分裂病の症候論に寄与するところがあるからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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