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文献概要
研究と報告
普通児の事例研究における脳波上の問題例についての検討
著者: 品川浩三1 渡辺甫1
所属機関: 1広島大学医学部神経精神科学教室
ページ範囲:P.111 - P.117
文献購入ページに移動緒言
われわれの教室においては数年来「教育と精神衛生」に関する研究を進め,今まで「問題児」および「優秀児」に関する事例研究,さらに教師の精神科的疾患についての検討などを行つてき,今回「普通児」の事例研究を行つたのであるが,その一環として,脳波検査を施行し,同時に皮膚電気反射をも記録し,その結果を検討してみた。
現在脳波の検査は癲癇,頭部外傷およびその後遺症,脳腫瘍,性格異常者等々に対して,その診断上施行されているが,普通児の脳波所見については,いわゆる異常児,問題児のそれとの比較群として論ぜられているものが多いようである。われわれは逆の立場から,すなわち教育上社会上普通児といわれているものについて脳波検査を施行しその結果を得たので報告する。
われわれの教室においては数年来「教育と精神衛生」に関する研究を進め,今まで「問題児」および「優秀児」に関する事例研究,さらに教師の精神科的疾患についての検討などを行つてき,今回「普通児」の事例研究を行つたのであるが,その一環として,脳波検査を施行し,同時に皮膚電気反射をも記録し,その結果を検討してみた。
現在脳波の検査は癲癇,頭部外傷およびその後遺症,脳腫瘍,性格異常者等々に対して,その診断上施行されているが,普通児の脳波所見については,いわゆる異常児,問題児のそれとの比較群として論ぜられているものが多いようである。われわれは逆の立場から,すなわち教育上社会上普通児といわれているものについて脳波検査を施行しその結果を得たので報告する。
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