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文献詳細

雑誌文献

精神医学1巻4号

1959年04月発行

文献概要

研究と報告

精神分裂病様症状に進行性半側顔面萎縮および片側女性乳房を合併した1症例について

著者: 大熊輝雄1 徳田良仁1 藤谷豊1

所属機関: 1東京大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.263 - P.267

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 進行性半側顔面萎縮(Hemiatrophia Progressiva faciei)は文献上でも比較的稀な疾患であるが,本症状のほかに女性乳房化(Gynekomasty)を伴い,精神的には精神分裂病様の症状,人格変化などをしめした1症例を観察したので報告する。
 進行性半側顔面萎縮症の出現頻度はZentralblatt f. ges. Neurol. u. Psychiat. に毎年1例位典型例の報告がみられる程度である。また女性乳房化は,米国の報告では,10万人に13名であるという。われわれはこの2種類の稀な疾患に,さらに精神分裂病様症状が加わつている点に関心をもち,その発現の相互関連性について考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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