文献詳細
研究と報告
耳介通電けいれん重積法施行にともなう脳波像の変化
著者: 小島真1 石田元男1 田中穂積1 町村俊郎1 逸見光昭1 清野昌一1
所属機関: 1国立東京第一病院
ページ範囲:P.319 - P.323
文献概要
この方法で治療すると,一時的に電気ぼけあるいはけいれんぼけと呼ぶ特殊な症状群があらわれて,分裂病やうつ病の症状はみとめられなくなり,寛解に赴かぬとこの症状群の消退につれてまたもとの症状があらわれてくる。この症状群については富永5)が記載し,ついで西谷3)も通電条件の明細にふれずにこの状態を報告している。われわれもこれまで,この方法によりひきおこされる状態を検討し発表してきた6)7)。
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