icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学1巻5号

1959年05月発行

文献概要

研究と報告

晩発した若年性進行麻痺の1例

著者: 山下文雄1 李煕珠1

所属機関: 1慶大医学部神経科大泉病院

ページ範囲:P.361 - P.363

文献購入ページに移動
Ⅰ.緒言
 若年性進行麻痺の臨床例については,古くから知られている。特にCloustonが1877年初めて,その症状を記載して以来,Alzheimer,Schmidt-Kraepelin,Laforaらにより精細に検討され,その臨床および剖検所見が,通常の進行麻痺と異ることが明らかになつている。
 Klienebergerの唱える如く,先天梅毒の上に発する進行麻痺は発病年齢の如何を問わず,若年性進行麻痺であるが,その発病年齢はKlieneberger,Trapet,Sckob,Myer,内村らの集計によれば,8歳より20歳に多く,就中,後天性進行麻痺の潜伏期間に対応して,14歳より16歳に最も多く認められる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?