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研究と報告
晩発した若年性進行麻痺の1例
著者: 山下文雄1 李煕珠1
所属機関: 1慶大医学部神経科大泉病院
ページ範囲:P.361 - P.363
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
若年性進行麻痺の臨床例については,古くから知られている。特にCloustonが1877年初めて,その症状を記載して以来,Alzheimer,Schmidt-Kraepelin,Laforaらにより精細に検討され,その臨床および剖検所見が,通常の進行麻痺と異ることが明らかになつている。
Klienebergerの唱える如く,先天梅毒の上に発する進行麻痺は発病年齢の如何を問わず,若年性進行麻痺であるが,その発病年齢はKlieneberger,Trapet,Sckob,Myer,内村らの集計によれば,8歳より20歳に多く,就中,後天性進行麻痺の潜伏期間に対応して,14歳より16歳に最も多く認められる。
若年性進行麻痺の臨床例については,古くから知られている。特にCloustonが1877年初めて,その症状を記載して以来,Alzheimer,Schmidt-Kraepelin,Laforaらにより精細に検討され,その臨床および剖検所見が,通常の進行麻痺と異ることが明らかになつている。
Klienebergerの唱える如く,先天梅毒の上に発する進行麻痺は発病年齢の如何を問わず,若年性進行麻痺であるが,その発病年齢はKlieneberger,Trapet,Sckob,Myer,内村らの集計によれば,8歳より20歳に多く,就中,後天性進行麻痺の潜伏期間に対応して,14歳より16歳に最も多く認められる。
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