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文献詳細

雑誌文献

精神医学1巻8号

1959年08月発行

文献概要

研究と報告

文字新作について—日本文字の場合の特色

著者: 井村恒郎1 野上芳美1 林英三郎1 松岡緑1

所属機関: 1日本大学医学部神経科教室

ページ範囲:P.537 - P.543

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Ⅰ.まえがき
 インド・ヨーロッパ語族にぞくする欧米各国の言語は,いちように表音文字をつかつているが,日本語では表音文字であるカナと同時に,表意文字である漢字を併用している。漢字は,表意文字として発達してきた関係から,その字数ははなはだ多く,そのおのおのが千差万別の複雑な字形をそなえている。
 日本における文字の性格と慣習は,欧米の場合と比較して,まだいくらも相違点があるが,以上の一点からみただけでも,日本の精神病者にみられる文字新作が,欧米の患者のそれとはちがつたあらわれ方をすることが予想される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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