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研究と報告
精神分裂病家族の家族内コミュニケーション
著者: 金子仁郎1 辻悟1 林正延1 古荘和郎1
所属機関: 1大阪大学医学部精神神経科学教室
ページ範囲:P.781 - P.787
文献購入ページに移動精神分裂病の家族研究は,現在,さまざまな立場と方法論に基づいた知見が得られつつある。われわれは,人間関係成立のうえでもつとも重要な基本要素となる,情報伝達のありかたに研究の焦点を置き,家族内コミュニケーションの特徴と,それから引き出せる家族力動を明らかにしようとした。この目的のため,L. C. Wynne(1963)らが発表した,Family Rorschach(以下F. R. と略)に着目した。
この論文は,F. R. の紹介・症例検討およびこれまでに得た成果の一部を報告する。
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