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文献詳細

雑誌文献

精神医学10巻11号

1968年11月発行

文献概要

研究と報告

精神分裂病患者への集団精神療法のこころみ(その2)

著者: 阪本良男1

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神科

ページ範囲:P.883 - P.888

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I.はじめに
 われわれはさきに精神分裂病患者に対する集団精神療法の経験から,患者が,この治療により,また病像により示す像を4つに分類し,その意義について論じたが1),今回は精神分裂病に集団精神療法を実際に行なうにさいし問題となると考えられる点について,われわれの経験から論じたいと思う。すなわち,日本精神病理,精神療法学会第4回大会で,「集団精神療法」がシンポジウムの一つとしてとりあげられた理出の一つとして,わが国でこの療法が必要,また有用であると考えられながらもなにゆえにあまり行なわれていないかの問題が関係すると考えられるからである2)
 精神分裂病患者に対する集団精神療法の試行的こころみは,すでに1940年代からなされており,その成果はいくつか発表されている3)〜9)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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