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文献詳細

雑誌文献

精神医学10巻11号

1968年11月発行

文献概要

研究と報告

精神分裂病患者の院外作業療法と社会復帰について

著者: 葉田裕1 秋元勇治1 中野雄二1

所属機関: 1日本医科大学精神医学教室

ページ範囲:P.889 - P.895

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Ⅰ.緒言
 精神分裂病患者に対する治療も,phenothazine系薬物を初めとして諸種の薬物の導入によつて,薬物療法が確立し,それに伴つて,患者の社会復帰を目的として,環境的・人間的な能動的はたらきかけが注目されるようになつた。その一つに作業療法があるが,なかでも院外作業療法は社会的適応力をつける手段として重要視されており,その成果について多くの報告がある。われわれも過去6年間にわたり,山梨県三生会病院において,院外作業を行なつてきたが,その結果からみた若干の問題点につき報告する。ただし,当院はスタッフの関係で,整然とした治療体系をとりえない状況であつたが,このような状況下では,むしろ直接的にnight hospitalの問題点が浮彫りにされると考えられるので,当院におけるいわば初期的段階での院外作業の状況,およびその退院,再発,再入院などへの影響について検討し,さらに社会復帰と院外作業療法との関連にまで言及したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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