icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学10巻12号

1968年12月発行

座談会

誤診

著者: 懸田克躬1 猪瀬正2 横井晋3 室伏君士1 新福尚武4 江副勉5

所属機関: 1順大精神科 2横浜市大精神科 3群大精神科 4慈恵大精神科 5松沢病院

ページ範囲:P.957 - P.972

文献概要

まえがき
 誤診をさけようという心構えをもたないものはありますまいが,現実にこれを皆無とすることはほとんど不可能というに近いことだといつてよいと思います。すこしく注意すれば避けられるはずのものが,慎重さを欠いた安易な態度から誤診をきたすという場合を論外とすれば,われわれは,いつも手痛い誤診の経験をしたときには,つねに,そこから何かを学びとつてくる,あるいは病気に対する認識をあらたにし,診療に対する態度を反省しなおすということが大切なことではないかと思います。
 また,誤診かどうかという点に関しても,お互いに議論してもなかなか決着がつかない場合も多いわけですが,今日は剖検をして誤診がはつきりしたというようなケースを中心にお話しあいを願つて勉強の資にしたいと思います。私が誤診をしたというのでは「ああ,またか」ということになるでしようが,今日の先生がたは誤診などしそうもないかたがたばかりですので,その経験は私どもにとつていい勉強になることと楽しみにしています。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら