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資料
アジアの麻薬中毒者対策の現況—国連研修旅行に参加して
著者: 瀧沢和盛1
所属機関: 1東京大学医学部精神衛生学教室
ページ範囲:P.1019 - P.1025
文献購入ページに移動I.はじめに
本年2月12日から同月25日まで,2週間,国連麻薬部の主催で行なわれた,アジア極東地域における,麻薬中毒者の治療と,rehabilitationに関する研究旅行に参加して,この地域における麻薬中毒者問題をつぶさに見聞する機会があつた。この研究旅行が行なわれるについては,1960年,バンコックで開かれたアジア極東麻薬協議会で,バンコック,香港および,シンガポールにおける,中毒者の治療施設を視察することの必要性を述べた日本からの提案が重要な一役をかつている。
1964年に東京で行なわれた,アジア極東麻薬協議会でも,同様な提案が日本から出され,とくに少なからぬ国では,麻薬中毒の診断治療,rehabilitationの専門的な教育を受けたスタッフがいないため,既存の施設や過去にこの問題に関して得られている知見が,十分に活用されていないうらみがあることも,指摘されていた。
本年2月12日から同月25日まで,2週間,国連麻薬部の主催で行なわれた,アジア極東地域における,麻薬中毒者の治療と,rehabilitationに関する研究旅行に参加して,この地域における麻薬中毒者問題をつぶさに見聞する機会があつた。この研究旅行が行なわれるについては,1960年,バンコックで開かれたアジア極東麻薬協議会で,バンコック,香港および,シンガポールにおける,中毒者の治療施設を視察することの必要性を述べた日本からの提案が重要な一役をかつている。
1964年に東京で行なわれた,アジア極東麻薬協議会でも,同様な提案が日本から出され,とくに少なからぬ国では,麻薬中毒の診断治療,rehabilitationの専門的な教育を受けたスタッフがいないため,既存の施設や過去にこの問題に関して得られている知見が,十分に活用されていないうらみがあることも,指摘されていた。
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