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研究と報告
脳脚幻覚症について
著者: 大橋博司1 浜中淑彦1 池村義明1 河合逸雄1
所属機関: 1京都大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.108 - P.112
文献購入ページに移動脳脚幻覚症hallucinose PedonculaireはJ. Lhermitteによつて報告されてから,その局在価値と幻覚の特殊性から,精神病理学的にも脳病理学的にも諸家の注目をあび,幻覚問題の総説にはよく引用されるものであるが,実際われわれが典型的な臨床例に出会う機会は比較的まれであり,Lhermitteやvan Bogaertが記載している数例のほか,ときどき記載がある程度にすぎない。われわれは最近たまたまその典型例とみなされる1例を観察する機会があつたので,従来の文献例をまず簡単に述べ,つぎに自家例を記載し,若干の考察を加えたい。
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