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文献詳細

雑誌文献

精神医学10巻2号

1968年02月発行

文献概要

研究と報告

脳脚幻覚症について

著者: 大橋博司1 浜中淑彦1 池村義明1 河合逸雄1

所属機関: 1京都大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.108 - P.112

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I.はじめに
 脳脚幻覚症hallucinose PedonculaireはJ. Lhermitteによつて報告されてから,その局在価値と幻覚の特殊性から,精神病理学的にも脳病理学的にも諸家の注目をあび,幻覚問題の総説にはよく引用されるものであるが,実際われわれが典型的な臨床例に出会う機会は比較的まれであり,Lhermitteやvan Bogaertが記載している数例のほか,ときどき記載がある程度にすぎない。われわれは最近たまたまその典型例とみなされる1例を観察する機会があつたので,従来の文献例をまず簡単に述べ,つぎに自家例を記載し,若干の考察を加えたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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