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研究と報告
文献概要
精神分裂病の3病型について,病期,CP投与時,回復期を通じて継時的に安静時(非賦活時)脳波およびMegimide-Metrazol賦活脳波検査を行ない,つぎのような結果を得た。
(1)病期では,安静時および賦活時ともに,昏迷例がもつとも多く異常脳波を示した。昏迷の寛解によつて脳波所見の正常化の傾向が認められた。
(2)CP投与時には,軽度の徐波化の傾向が認められ,低閾値で賦活異常波が多数例に出現し,さらに少数例ではあるがけいれん発作さえ誘発された。
(3)電撃療法の治療歴をもつ例では,病型,検査時期を問わず,安静時および賦活時ともに,異常脳波が多くの例に認められた。
(4)安静時に認められた異常は,振幅のあまり大きくないびまん性,左右対称性,同期性の不規則徐波による軽度の律動異常であり,賦活異常波もいずれも左右対称性,同期性であるので,これらの性状からして異常波の起始を中心脳系に,かつその部位の機能異常を推測した。
(5)繁張型とくに昏迷例および電撃療法の治療歴をもつ例の多くに中心脳部の機能異常が推定された。
(1)病期では,安静時および賦活時ともに,昏迷例がもつとも多く異常脳波を示した。昏迷の寛解によつて脳波所見の正常化の傾向が認められた。
(2)CP投与時には,軽度の徐波化の傾向が認められ,低閾値で賦活異常波が多数例に出現し,さらに少数例ではあるがけいれん発作さえ誘発された。
(3)電撃療法の治療歴をもつ例では,病型,検査時期を問わず,安静時および賦活時ともに,異常脳波が多くの例に認められた。
(4)安静時に認められた異常は,振幅のあまり大きくないびまん性,左右対称性,同期性の不規則徐波による軽度の律動異常であり,賦活異常波もいずれも左右対称性,同期性であるので,これらの性状からして異常波の起始を中心脳系に,かつその部位の機能異常を推測した。
(5)繁張型とくに昏迷例および電撃療法の治療歴をもつ例の多くに中心脳部の機能異常が推定された。
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