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フランスにおける精神障害者の社会復帰に関する機構と処置
著者: 浅田成也1
所属機関: 1広島大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.235 - P.241
文献購入ページに移動Ⅰ.はしがき
精神障害者の社会復帰に関する見解やその処置について個々にとりあげた場合,日本のそれらと諸外国のそれらとにそれほど差があるとも思えない。しかしそういうための組織化機構だとか経済的あるいは法的裏づけということになると,日本の現状はかなり立遅れたものであるといわざるをえない。
フランスにおける1960年以後の標題にかかわる組織化はめざましく,現状自体に学ぶべきものを多分にみいだせるが,ここではとくにそのような組織化が全国一斉に開始することができたその背景の問題こそ,もつとも参考にできることではないかと思量し,主にその歴史的側面を通じて検討し,現状についても二,三の紹介をしたいと思う。
精神障害者の社会復帰に関する見解やその処置について個々にとりあげた場合,日本のそれらと諸外国のそれらとにそれほど差があるとも思えない。しかしそういうための組織化機構だとか経済的あるいは法的裏づけということになると,日本の現状はかなり立遅れたものであるといわざるをえない。
フランスにおける1960年以後の標題にかかわる組織化はめざましく,現状自体に学ぶべきものを多分にみいだせるが,ここではとくにそのような組織化が全国一斉に開始することができたその背景の問題こそ,もつとも参考にできることではないかと思量し,主にその歴史的側面を通じて検討し,現状についても二,三の紹介をしたいと思う。
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