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文献詳細

雑誌文献

精神医学10巻3号

1968年03月発行

文献概要

資料

フランスにおける精神障害者の社会復帰に関する機構と処置

著者: 浅田成也1

所属機関: 1広島大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.235 - P.241

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Ⅰ.はしがき
 精神障害者の社会復帰に関する見解やその処置について個々にとりあげた場合,日本のそれらと諸外国のそれらとにそれほど差があるとも思えない。しかしそういうための組織化機構だとか経済的あるいは法的裏づけということになると,日本の現状はかなり立遅れたものであるといわざるをえない。
 フランスにおける1960年以後の標題にかかわる組織化はめざましく,現状自体に学ぶべきものを多分にみいだせるが,ここではとくにそのような組織化が全国一斉に開始することができたその背景の問題こそ,もつとも参考にできることではないかと思量し,主にその歴史的側面を通じて検討し,現状についても二,三の紹介をしたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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