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研究と報告
地域精神医学—アメリカにおける歴史的発展およびその概念について
著者: 小倉清1
所属機関: 1関東中央病院精神科
ページ範囲:P.436 - P.442
文献購入ページに移動I.はじめに
地域精神医学は精神医学のなかでも,もつとも新しい分野の1つであり,したがつて,それには種々の概念が試験的にとりあげられてきている。地域精神医学本来の性質として,その実践にあたり,技術的にはそれが実践される場である個々の地域社会独自の方向づけ,傾向,伝統,種々の施設の有用性などによつて多様性をもつものではあつても,基礎概念は共通して組織だてうるものであらねばならない。そこでこの文では地域精神医学はどのように概念づけられるものかについて考察してみたい。それにはしかし,地域精神医学が存在するようになつた以前にさかのぼつた歴史的考察が必要となる。
地域精神医学は精神医学のなかでも,もつとも新しい分野の1つであり,したがつて,それには種々の概念が試験的にとりあげられてきている。地域精神医学本来の性質として,その実践にあたり,技術的にはそれが実践される場である個々の地域社会独自の方向づけ,傾向,伝統,種々の施設の有用性などによつて多様性をもつものではあつても,基礎概念は共通して組織だてうるものであらねばならない。そこでこの文では地域精神医学はどのように概念づけられるものかについて考察してみたい。それにはしかし,地域精神医学が存在するようになつた以前にさかのぼつた歴史的考察が必要となる。
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