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研究と報告
てんかんの社会精神医学的研究(第2報)—社会の態度
著者: 加藤薗子1 西尾明1 田所靖男2
所属機関: 1愛知県城山精神衛生相談所 2名古屋大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.457 - P.463
文献購入ページに移動(1)「てんかん」は,社会のなかの相当広汎に周知されている。
(2)「てんかん」に対しては,極端にかたよつていると思われる考えかたは比較的少ないが,しかし,患者自身に対しては,否定的感情および警戒的・拒否的態度がかなり存在している。
(3)程度の差はあれ,全体の8割近い人に,なんらかの偏見的考えかたがある。
このような結果は,第1報で報告の家族の悩みをうらづけているものであり,現状では,やはり「てんかん」の社会生活には,かなり困難な問題が存在すると考えられる。
しかし,一方では,患者や家族に同情的・好意的な感情もかなり存在しており,こうした共通感情は,地域社会のはたらきかけに対する受けいれの可能性を示していると考えられる。
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