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文献詳細

雑誌文献

精神医学10巻7号

1968年07月発行

文献概要

特集 集団精神療法(日本精神病理・精神療法学会第4回大会シンポジウム) Ⅱ部・一般演題から

ある対人恐怖症者の集団の考察

著者: 高橋徹1

所属機関: 1国立精神衛生研究所

ページ範囲:P.558 - P.560

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 対人恐怖症は,とりわけ,われわれの国に多くみられる,という仮説がある。たしかに,とくに小心な人たちを対象とする矯正施設で,しかも医者でない人びとがこの矯正の仕事にあたつているような施設は,外国にはあまり例がないものと思われる。
 論者は,たまたま,そうした施設のひとつ(民間の特殊学校)に矯正を求めて入学している人たち(予想通りその大半はまぎれもない対人恐怖に悩む神経症者たちであつた)と会い,そのうちの幾人かと個人面接を重ね,また,とくにかれらのさまざまな集団場面を観察する機会にめぐまれた。そこで,これらの面接や観察の記録を通して,かれらの形成する集団について,私見を述べてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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