文献詳細
特集 集団精神療法(日本精神病理・精神療法学会第4回大会シンポジウム)
Ⅱ部・一般演題から
文献概要
対人恐怖症は,とりわけ,われわれの国に多くみられる,という仮説がある。たしかに,とくに小心な人たちを対象とする矯正施設で,しかも医者でない人びとがこの矯正の仕事にあたつているような施設は,外国にはあまり例がないものと思われる。
論者は,たまたま,そうした施設のひとつ(民間の特殊学校)に矯正を求めて入学している人たち(予想通りその大半はまぎれもない対人恐怖に悩む神経症者たちであつた)と会い,そのうちの幾人かと個人面接を重ね,また,とくにかれらのさまざまな集団場面を観察する機会にめぐまれた。そこで,これらの面接や観察の記録を通して,かれらの形成する集団について,私見を述べてみたい。
論者は,たまたま,そうした施設のひとつ(民間の特殊学校)に矯正を求めて入学している人たち(予想通りその大半はまぎれもない対人恐怖に悩む神経症者たちであつた)と会い,そのうちの幾人かと個人面接を重ね,また,とくにかれらのさまざまな集団場面を観察する機会にめぐまれた。そこで,これらの面接や観察の記録を通して,かれらの形成する集団について,私見を述べてみたい。
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