icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学10巻8号

1968年08月発行

文献概要

特別講演

質疑応答

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.603 - P.607

文献購入ページに移動
 Reynolds(California大学・人類学) 対等主義を達成し,職務意識の解消をすすめるうえで,職員が白衣を着用するこることについてどう考えられますか。
 Clark これについてはいろいろと議論がありました。ことに看護婦などのなかでも着たいという人と着たくないという人がありましたが,結局いろいろ討論したうえで決めたことなのです。最初からどちらがいいときめてしまうことはよくないと思います。十分お互いに意見を出し尽して議論をしたうえで,そういうことをきめることが大切だと考えられます。たとえば,私は15年来病院で白衣は全然着たことはないのですが,若いお医者さんが来ると,はじめは白衣を一生懸命に着込んで,自分でなにか安心感をもつというような傾向が見られます。若いお医者さんがきて,結局白衣をぬぐようになるということは,社会精神医学が身についたひとつのしるしになるのではないかなと考えています。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?