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文献詳細

雑誌文献

精神医学10巻8号

1968年08月発行

研究と報告

痛覚失認の1例

著者: 三好暁光1 神谷重徳12

所属機関: 1大津赤十字病院神経精神科 2京都大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.634 - P.640

文献概要

I.はじめに
 痛覚失認Schmerzasymbolieの例はP. Schilder u. E. Stengelによつて1928年に初めて報告されている。その後,P. Schilder u. E. Stengel(1930,1931),O. Potzl u. E. Stengel(1936),R. Golant-Ratner(1937),J. L. Rubin & E. D. Friedmann(1948),H. Hécaenet L. de Ajuriaguerra(1952),E. Gilardone u. F. G. von Stockert(1955),E. A. Weinstein & R. L. Kahn(1950,1955),H. Hécaen(1952),G. Chavany,R. Messimy et A. Mazalton(1959)などの発表がみられるが例数は多くはない。わが国では浜中,東村の発表例(1966)がみられるのみである。われわれは最近,伝導失語の色彩をおびたWernicke失語の経過中にこの症状をきたした1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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