icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学10巻9号

1968年09月発行

文献概要

研究と報告

幻影肢(Phantom third limb)を示した半側身体失認の1例

著者: 井上克己1 松岡正二1 秋本辰雄1 稲永和豊1

所属機関: 1久留米大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.729 - P.735

文献購入ページに移動
I.はじめに
 左半側身体図式障害についてはBabinski(1914)の病態失認(anosognosia)の提唱以来,種々の報告がなされた。片麻痺の否認については,Kramer(1915)によりallaesthesiaとの関係から,さらにPötzl(1924)により幻影肢との関係から記載がなされた。
 これとならんで,Head(1920)やSchilder(1923)によつて,身体図式(body schema)や身体像(body image)の概念が確立され,さらにその後Bender(1949)やDenny-Brown(1958)による知覚抗争やamorphosynthesisの考えかたも現われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら