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文献詳細

雑誌文献

精神医学11巻1号

1969年01月発行

文献概要

研究と報告

酩酊の指標としての光眼輪筋反射

著者: 稲永和豊1 有川勝嘉1 向笠寛1 山本洋一1

所属機関: 1久留米大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.34 - P.39

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Ⅰ.緒言
 眼輪筋は視覚刺激に応じてきわめて迅速に収縮する。この反射は閾値がきわめて低く,高次の皮質反射に属するといわれている。この反射がすなわち視覚眼輪筋反射(visual orbicularis reflex)または瞬目反射(wink reflexであり,眼球を有害な外力から守る生理的反射である。このような視覚刺激に対する眼輪筋反射(orbicularis)oculi reflex)は診断学上よく知られていることであるが,この反射の神経生理学的基礎についてはほとんど研究されていないようである。われわれ1)は,さきに単一閃光刺激を与えることによって得られた光眼輪筋反射を観察し,意識水準との密接な関連性を述べた。本研究では,アルコール酩酊時にみられる意識水準の変化が,光眼輪筋反射(photopalpebral reflex)にどのように現われるかを知ろうとした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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