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文献詳細

雑誌文献

精神医学11巻1号

1969年01月発行

研究と報告

13誤謬テスト

著者: 小西輝夫1

所属機関: 1松下病院神経科

ページ範囲:P.41 - P.44

文献概要

I.はじめに
 精神器質性症状群(Psycho-organiches Syndrom)の補助診断のための神経心理学的なテストとして,L. Benderの視覚運動ゲシュタルトテスト(Visual Motor Gestalt Test)や,A. L. Bentonの視覚記銘検査(Visual Retention Test)が有名であり,またKraepelin連続加算テストやBourdon抹消testなどの精神作業テストも同じ目的にもちいられていることは周知のとおりである。さらにRorschach Testでも,Z. A. Piotrowskiのいわゆるorganic signが器質性精神病(organische Psychose)の補助診断指標として注目されているが,最近の知能テストや性格テストの進歩に比べると,頭記目的のためのテストはもつと研究されてよいと思う。
 とくに,最近の交通事故や労働災害や各種公害の増加は,精神器質性障害をも増加させる可能性があり,それに対する精神神経学的研究の必要性は今後ますます高まつてゆくものと思われるが,同時に,それに伴う補助診断方法の向上も期待される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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