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文献詳細

雑誌文献

精神医学11巻12号

1969年12月発行

研究と報告

企業と精神科医の問題

著者: 小西輝夫12

所属機関: 1松下電器健康管理センター 2松下病院精神神経科

ページ範囲:P.953 - P.958

文献概要

I.はじめに
 戦後,日本の精神医学界は,向精神薬の登場を初めとする多くの画期的な出来事を経験してきているが,精神科医の実践的活動領域が飛躍的に拡大したことも,そのひとつにかぞえてよいであろう。
 戦前,精神科医の活動範囲は,ほとんどが大学か精神病院にかぎられていた。いわば大衆とは縁の遠い,世俗を超越したような場所にしかいなかつたわけである。それが戦後になつて街の総合病院に進出し,児童相談所・少年鑑別所・家庭裁判所・精神衛生センターなどの公的機関にも,精神科医の存在は不可欠となつた。やがて精神科診療所も一般化し,大衆のあいだに根をおろした存在となる日も遠くはないであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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