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文献詳細

雑誌文献

精神医学11巻12号

1969年12月発行

研究と報告

地区内精神障害者の把握に関する臨床統計的研究—1日調査の新しい工夫

著者: 佐藤壱三1 石川鉄夫1 関口哲1 清水哲2 立原タマ子2

所属機関: 1国立国府台病院 2銚子市立病院精神科

ページ範囲:P.959 - P.965

文献概要

Ⅰ.いとぐち
 最近,地域精神医学の領域に関する研究は,しだいにその数を増加してきている。地域精神医学には,いくつかの重要課題があるが1)2),その一つである,地域に対する治療責任の問題を考究するにあたつては,病院の診療の実態の把握は,欠かせられない重大な課題である。
 従来の精神科病院(病院精神科)の診療実態の研究は,入院患者が中心となつてきているが3),これが,精神科疾患の特質上,常識的なことであつた4)5)。しかし,地域精神医学の進展とともに,病院の診療責任は,単に入院患者中心に終始するだけでは不十分ということになり,いわば地域と病院の接点ともいうべき,外来患者が,新たに比重を占めてきている,あるいは占めるべきである,という考えが当然強まつてくるわけである3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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