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研究と報告
陳旧精神分裂病に対する薬剤療法の意義に関する検討(第1報)—服薬中止による諸変化と二重盲検法をもちいたChlorpromazineの効果判定
著者: 諏訪望1 山下格1 伊藤耕三1 森田昭之助2 三浦敬一郎3
所属機関: 1北海道大学医学部精神医学教室 2小樽市立静和病院 3八雲町立病院
ページ範囲:P.225 - P.230
文献購入ページに移動精神分裂病の治療に向精神薬が登場してからすでに久しい。この間に発表された臨床薬理学的な研究報告はおびただしい数にのぼるが,しかし各薬剤の特性や臨床適応に関して,十分な実験対象をもちいながら組織的に吟味した研究ははなはだ乏しいのが実情である。本研究は以下に述べるような実験計画に従つて,薬剤療法の実際面における諸閤題や各薬剤の治療効果について比較検討を行なうための基本的な考えかたを吟味したものである。実際に研究が行なわれたのは昭和37年および38年であるが,その後もこの種の研究発表は数少ないし,現在においても変わらず重要な知見を含んでいると思われるので,ここに2篇に分けて報告することとした。
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