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研究と報告
陳旧精神分裂病に対する薬剤療法の意義に関する検討(第2報)—Chlorpromazineとの比較における各種薬剤の効果およびその特性について
著者: 諏訪望1 伊藤耕三1 山下格1 岡田文彦1 小熊士郎1
所属機関: 1北海道大学医学部精神神経科
ページ範囲:P.457 - P.464
文献購入ページに移動現在日常の診療において,陳旧精神分裂病に対する向精神薬の使用はかなり漫然と行なわれているのが一般の傾向である。しかし第1報2)で述べたごとく実際に投薬中止とか,偽剤をもちいた実験では,薬剤の効果が意外に大きいことが明らかになつている。それならばつぎにはたして現に使用している薬剤が患者に対してもつとも有効なものであるだろうかという点の検討が必要になつてくる。非常に数多くの向精神薬が使用されている現状においては,実際にどの薬剤を使用したらよいのか選択に苦しむことが多い。そこで陳旧精神分裂病に対する各種薬剤の効果や特性を調べる目的でつぎのごとき実験を行なつた。
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