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文献詳細

雑誌文献

精神医学11巻8号

1969年08月発行

紹介

哲学者K. Jaspersの生活史とその問題点

著者: 前田利男1

所属機関: 1新潟精神病院

ページ範囲:P.649 - P.655

文献概要


 ドイツの生んだ偉大な精神病理学者であり実存哲学者であるKarl Jaspersが死んだ。85歳という高齢で,心臓疾患が悪化して他界されたという。
 彼の精神医学に与えた影響は,端的にいつて精神医学における方法論的な覚醒をひき起こした点であり,DiltheyやMax Weberの方法を導入して了解心理学を確立した点にあるといえよう。しかしこの2つの功績は,厳密に考えると両立しうるものではない。この点は後述するとして,彼が精神医学より哲学へ移つていた理由は,この点にもその原因があると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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