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初老期赦免妄想(Rüdin)に該当すると思われる1症例を報告した。その症例を妄想様構想(Birnbaum)のカテゴリーに属せしめることが可能である。これと関連して,初老期赦免妄想の位置づけをこころみ,それを妄想様構想のなかに包括させることも不可能ではないが,老人性・退行性変化が不可欠の前提条件であることが証明できれば,その臨床的独立性を認めるべきであると考えられる。
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