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文献詳細

雑誌文献

精神医学12巻10号

1970年10月発行

文献概要

研究と報告

一過性全健忘

著者: 野上芳美1 浅川和夫1 穴沢卯三郎1 池田八郎1 杉山和1

所属機関: 1日本大学医学部精神神経科教室

ページ範囲:P.859 - P.864

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Ⅰ.まえがき
 一過性の意識障害に続いて健忘を残すことは頭部外傷,脳卒中,てんかん,せん妄,錯乱状態などにしばしば経験されるもので,臨床医にとってさほど珍しいものではない。
 Bender(1956)2)は健忘を主訴とする症状群のうち特徴ある一群に注目し“single episode of confusion with amnesia”と呼んだ。これにひき続いてFisherとAdams(1958)6)は同様の症状群を“transient global amnesia”として記載し,現在では後者の命名が広く用いられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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