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文献詳細

雑誌文献

精神医学12巻3号

1970年03月発行

研究と報告

Thiothixeneによる治療経験・補遺—とくに躁・うつ状態の治療について

著者: 融道男1 高見沢ミサ1 土屋健二1 小林暉佳1 仮屋哲彦1 島薗安雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.203 - P.210

文献概要

Ⅰ.序論
 われわれは約1年前,thioxanthene誘導体thiothixene(台糖ファイザー株式会社提供:NAVANE)を用いて,精神分裂病,躁病およびうつ病,合計63例の治験を行ない,その成績を発表した10)。その報告におけるいくつかの問題点のうち,この薬物の6カ月以上の継続投与がおよぼす影響の検討,および予想以上に効果をもつと思われた躁病ないしうつ病に対する作用を追究するために,引き続きthiothixeneの投与をこころみ,その結果を得たので報告する。
 Thiothixeneは2,5,10mgの錠剤および1%の散剤を用い,治験成績の判定は既報と同じく,「いちじるしい改善」,「改善」,「やや改善」,「不変」および「悪化」の5段階に分けて行なった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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