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文献詳細

雑誌文献

精神医学12巻7号

1970年07月発行

研究と報告

青年期に好発する異常な確信的体験

著者: 村上靖彦1 大磯英雄1 青木勝1 高橋俊彦1

所属機関: 1名古屋大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.573 - P.578

文献概要

I.はじめに――考察の対象
 「自分の体から,嫌な臭いを発散している」「自分の目つきがするどいので,人に嫌な感じを与える」などと訴える症例については,わが国においても既に,鹿野,足立,中沢,宮本,笠原,山下らによって報告され,論じられている。
 われわれもまた,ここ数年来,青年期に好発する病態として,自己の視線,体臭の他,自己の表情,容姿などを主題とする関係妄想や,それらへの妄想的こだわりを示す,確信的体験を伴う一群の病態を,一応〈思春期妄想症〉〈妄想様固定観念4)〉などと仮称してとり上げ,それらを思春期心性との関連のもとに検討し,報告してきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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