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座談会
Suicidologyについて
著者: 新福尚武1 加藤正明2 森山公夫3 大橋薫4 大原健士郎1 笠原嘉5
所属機関: 1東京慈恵会医科大学精神科 2国立精神衛生研究所 3東京大学精神科医師連合 4明治学院大学社会学部 5京都大学精神科
ページ範囲:P.780 - P.797
文献購入ページに移動司会(新福) 自殺につきまして,われわれ臨床家はそれぞれ僅かずつでも経験をもっておりまして,それなりにいろいろの考え,意見をもっているわけであります。しかしそれは自殺全体から見ますと,山の一角を精神科,特に臨床精神科の立場から触れたにすぎないようなものであります。ここにより広い立場から,自殺を取扱う必要を感じないわけにはいきません。
それで自殺を対象として総括的,多面的に研究する学門が考えられるわけでありますけれども,その場合自殺学(Suicidology)といわれるためには,自殺を取扱う方法論とか,ロゴスとか,いうものがそれぞれの立場からしっかりされなければならないだろうと思います。本日はそういう意味で多少理論的なことに走るかもしれませんが,ご意見をいただければ,と思います。
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