文献詳細
文献概要
研究と報告
SLEに随伴する精神症状について
著者: 望月延泰1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部精神神経科学教室
ページ範囲:P.157 - P.165
文献購入ページに移動I.はじめに
全身性エリテマトーデス(以下SLEと略す)は膠原病の主要疾患として,また,結合組織疾患,自己免疫疾患などと次々に登場する新しい概念とそれにもとづく研究によって注目を集めている。その精神神経症状についてはHebra & Kaposiが1875年に記載して以来多くの報告があり5)7)10)23)27)42)45)50),本邦においても原田をはじめとして多くの報告や研究がなされてきた11)12)13)18)31)33)43)52)53)。私も慶大内科五味研究室の好意と協力で,精神症状を伴う症例の観察をすることができたので,それらの概要とともに,従来本症についてはあまりかえりみられてこなかった,精神症状を伴う症例と伴わない症例との比較——ことに免疫学的検査を中心とする諸検査結果について検討したので,若干の考察を加えて,その結果を報告する。
全身性エリテマトーデス(以下SLEと略す)は膠原病の主要疾患として,また,結合組織疾患,自己免疫疾患などと次々に登場する新しい概念とそれにもとづく研究によって注目を集めている。その精神神経症状についてはHebra & Kaposiが1875年に記載して以来多くの報告があり5)7)10)23)27)42)45)50),本邦においても原田をはじめとして多くの報告や研究がなされてきた11)12)13)18)31)33)43)52)53)。私も慶大内科五味研究室の好意と協力で,精神症状を伴う症例の観察をすることができたので,それらの概要とともに,従来本症についてはあまりかえりみられてこなかった,精神症状を伴う症例と伴わない症例との比較——ことに免疫学的検査を中心とする諸検査結果について検討したので,若干の考察を加えて,その結果を報告する。
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