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研究と報告
12年9ヵ月にわたった無言症の1例
著者: 伊藤陽1
所属機関: 1新潟大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.323 - P.328
文献購入ページに移動 自閉,無為,嫌人などの分裂病様症状をもってはじまり,精神病院入院後,約12年9カ月のあいだ無言状態を続け,最近再び話をするようになった症例について報告した。この無言症は,結核の再発による保護室への隔離が大きな要因となっているものと考えた。隔離からの解放,遊戯療法による働きかけが,非言語性交通をもたらし,外泊による家族との接触再開をきっかけとして,言語性交通も回復した。
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