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文献詳細

雑誌文献

精神医学13巻4号

1971年04月発行

研究と報告

長期経過観察による精神分裂病の病像変遷と経過の研究—「薬物療法群」と「初期非薬物療法群」との対比—(その1)長期入院患者について

著者: 後藤彰夫1

所属機関: 1都立松沢病院

ページ範囲:P.329 - P.334

文献概要

I.はじめに
 向精神薬が臨床に導入されてすでに十数年になる。この間,精神分裂病に限っても薬物の効果や標的症状などをめぐっておびただしい研究が輩出し,最近は特に効果判定の方法論についても論議が多い。
 これらの研究の方向は精神分裂病の病像をいわゆる標的症状に要素化細分化し,その各々の薬物による影響を多くは短期間でとらえることに向けられた。したがって,分裂病の全体像が長い間にどう変化し経過していくものか,また全体の経過はどう変わっていくものかなど分裂病症候論の立場からみると実りの少ない欠点をもっていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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